Canicule

今朝、ある男性にハッとした 遠目でしか見えない距離にも関わらず私の心を掴むには十分であった 颯爽と歩くパリジャンの中で一際、目立っていたその男性はクリーム色掛かった白の上下のスーツを着て歩いていた 白のスーツが似合う男性とはフランス人でも多くはない 上下の白のスーツは自分に自信がないと着こなせない装いであり、僅か数秒の間に目に飛び込んできた映像が1日中、頭から離れなかった 人の心を虜にするとはこのようなことである 衝撃とも云えるインパクトを私に与えた瞬間も日常の中の奇跡であり映画のようであった 今週からフランスは猛暑であり実は先週から猛暑となる警報が発令をされていた 特にパリの夏は東京のように暑くはないため、暑さに慣れていないからこそ特別な猛暑が訪れると警報が出される 今は南仏よりもフランス中部や北部の方が暑く明日も40度近い 最近は異常気象で暑い日が続くことはあるが基本的にパリの夏は日本のような凌ぎにくい暑さではないため一般家庭にはエアコンがない エアコンがない状態で35度を超えると対処法は扇風機とシャワーと云うアナログ式となる 月曜日から始まった猛暑に苦労しているのは足(脚)の浮腫みが半端でないことである 妊娠後期の特徴の一つには身体、脚の浮腫みも代表的であるが、ここに気温上昇が加わったことで私は数年間も味わったことがない浮腫みに悩まされている しかし、ここでもハイヒールから学べることがあり、興味深かった 今朝、全く15センチのプラットフォームのルブタンに足を入れることすら出来ない状態だったが学校へ届けに行く際に12、5cmのクラシカルタイプのルブタンを履いた後に足を入れると嘘のように難なく入ったことであった 相当の筋肉を使って歩くと血液循環で足の浮腫みとは取れることの証明である 又、プラットフォームタイプのハイヒールは厚みがある分甲の幅も広く作られていると思い込みがあったが、実際に私は浮腫むとプラットフォームタイプが入らなくなる 15センチのプラットフォーム14センチのプラットフォーム10センチのクラシカルタイプ12センチのクラシカルタイプ12、5センチのクラシカルタイプ 上記はいづれもルブタンであるがこのような順番で窮屈に感じるためハイヒールで自分の浮腫み度合いが分かるのはホームドクターである 12、5センチのクラシカルタイプが入らなくなったことは未だないが二つのプラットフォームタイプが浮腫みで入らない場合の秘密兵器はZanottiのハイヒールである 昨日と今日は午後からルブタンのプラットフォームが全滅であったためにZanottiで室内を歩いたがZanottiが登場する時とは私にとり警告ランプである 浮腫みが最高レベルであり手を施すことを教えてくれるメッセージである このようにして私はハイヒールから教えてくれる身体のメッセージに向き合い続けている 明日と明後日は猛暑の沸点であるが、そのような中でTomokoさんがオートクチュールレッスンに挑まれる オートクチュールレッスンで最高のパフォーマンスを出すため先日、パリへ到着されてからプレタポルテレッスンを受けられ身体の調整をされていた この猛暑の中、互いに魂と魂の勝負とも云える明日からのオートクチュールレッスンに備えて、今日は身体を早く休めて私も本番へ備えたいと思う 全ては私の作品である最高のオートクチュールレッスンを全身全霊で捧げるために 見ず知らずの人に「女性」として特別に扱われたことがあるか この経験がどれほど女性に自信を与えより美しくさせてくれるのか言うまでもない…

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