愛する赤のルブタン

数日ぶりに、赤のルブタンが
出張から戻ってきました。





パリは石畳が多いので、踵の
クッションを替える頻度は
多いですが、例え、石畳でも
私はハイヒールしか歩きません。



赤のルブタンは私の外用として
主軸となり3年近くになりますが
春夏秋冬、例え、雨でも嵐でも
ずっと私と共に歩いていました。



勿論、Peterの公園時もですが
赤のルブタンと共にいない日は
ありません。



3年も毎日、歩き続けているので
くたびれたような感じが
味わい深くもある一方で、間も無く
赤のルブタンは、成仏の時を迎える
かもしれないと何となく感じました。



赤のルブタンが出張へ行っている時
その代理を勤めたのは、黒のヘビ皮の
ルブタンでした。



赤のルブタンと入れ替わりに
今は黒のルブタンがクッションを
替えるため、出張へ出ています。



ルブタンは私が説明をする
迄もなく、赤のソールが
更なる美しさを際立たせます。



赤 × 赤は、ソールの美しさが
際立たないことは知っていても
赤は私が最も好きな色です。



しかし、黒を履いていた時に
やはり黒 × 赤のコントラストの
美しさは特別であると思いながら
歩いていました。



赤のハイヒールは年数と頻度
歩く距離から人の年齢で云うと
80歳、90歳の高齢であることも
最近は感じていたので、たまには
黒のハイヒールと交互に歩く事も
一つの案であると考えていました。



それが、今日、出張から戻った
赤のハイヒールに足を入れた瞬間
言葉では表現が出来ない衝撃でした。



赤のルブタンとは単なる歩く為の
履き物でもなく、単なる靴でもなく
私の身体、そのものである感覚でした。



彼女と本当に、ずっと歩いてきた
ので、お互いにしか分からない
歴史のようなものを、勿論、靴は
語りも話しもしませんが、私の足を
そっと優しく包んでくれるような
温かなエネルギーに衝撃を受けました。



もはや、老体であろう身体でも
最後の力をふり絞りながら
私が美しく凛として歩くため
無限の愛を注いでくれることに
涙すらも込み上げてきます。



その愛に応えるため、私が
出来ること、それは更なる
敬意を払い、負担をかけずに
適切な筋肉を使い、歩くこと



そこに、ダメージを与えるような
早いリズムを一切、消去して
心のゆとりを持ちながら生きること



写真でご覧いただけるように
左足のヒールの角度が変形を
していること、そして、毎回
クッションを張り替えるのは
左側です。



実際に、私は右足の母子球に
体重を乗せる力が弱いのですが
これは一つのメッセージであり
この現象を分析しようと思って
います。



それも愛するハイヒールのために



赤のルブタンが成仏する迄
彼女、一本で履き続けることに
決めました。



もしかしたら、私が道を歩いて
いる途中で、その時が来るかも
しれません。



その時の私の姿は、お世辞でも
美しいと云えない姿であっても
私は彼女が命尽きるまで共に歩き
最期の時を心で受け止め、感謝の
気持ちで胸一杯、深呼吸をします。



ハイヒールとは、特別な時に
履くものではなく、貴女の人生に
日々の生活に融合させてください



ヘビ皮や布生地など水を嫌う
素材以外は、雨の日でも嵐でも
ハイヒールと共に歩いてください。



私たちの人生を創るもの
それは、何気ない日常です



特別でない時が、如何に特別で
ある日々の生活であるからこそ
生活が変わり、人生が変わります。



足元に愛が趣くと、始めの一歩に
愛があります。その一歩が如何に
人生を創り、大切であるか



この次元のレベルを理解をして
人生とは、生き方とは
心の豊かさとは何であるか



全ての鍵であると思っています。



最後に、私のクライアントが
美しき薔薇の写真を、一杯の
愛と共に送ってくださいました。



以前 からこの薔薇はAsamiさん
と思っていた薔薇が目の前に!
思わず買ってしまいました。



美しさと同時に薔薇の名前にも
鳥肌が立ちました。



この薔薇の名は ” サムライ ”です。